・センスってなんなの?
・自分にはセンスがない・・・
・センスある人にみられたい!
この本を読めばこんな悩みを解決できます。
本書の内容
センスとは何かを定義する
センスとは数値化できない事象を最適化すること。
日本一売れてる服は数値化できる。でもそれを着ればセンスがよくなるわけではない。センスは単純に数字では測れない。
おしゃれは数値化できません。しかしそのシーン、人、個性に合わせて判断し最適化することはできます。
つまり「センスのよさ」とは数値化できない事象のよし悪しを判断し、最適化する能力である。
まず普通を知ることが必要である
センスが良いものを作るには「普通」の感覚がたいせつ。普通こそ「センスの良い、悪い」を測ることのできる唯一の道具。
・普通とは「いいもの」がわかるということ。
・普通とは「悪いもの」がわかるということ。
その両方を知った上で、一番「真ん中」がわかる。
普通よりちょっと良いもの、普通よりすごくいいもの。というように普通という「定規」であらゆる事象を測ることで、さまざまなものをつくれる。
数値化できない事象を測る方法を知っていればいるほどセンスがよくなる。普通を知れば、あらゆるものをつくれる。
センスとは知識からはじまる
センスを得るには知識を得ること。
「あいうえお」しか知らない人間と「あ」から「ん」まで知ってる人間。どちらが分かりやすい文章を書ける?五十音知ってる方が圧倒的に有利。
例
・iPhone→固定電話、携帯電話
・AKB→おニャン子、モー娘。
・インターネット→飛脚、郵便、電報、通信
つまり過去に存在していたあらゆるものを知識として蓄えておくことが必要。まずは知識をつけましょう。
客観情報の集積がその人のセンスを決定する
センスをよくするには、単に流行の情報を集めるだけではいけない。「客観的」視点が必要。
なぜなら知識ならなんでもいいわけでない。センスの最大の敵は思い込みの「主観性」だから。
ファッションの例
・A君→ファッションの勉強をしている。流行に加えて体型、個性、雰囲気など客観的な情報も集めて服選びをしてる
・B君→ファッションの勉強をしてるが、「今なにが流行ってるか」のみで選んで体型などの客観的視点がない
この例からセンスをよくするためには思い込みの「主観性」を捨て、「客観性」が大切。センスは感覚でなく知識。生まれつきではない。研鑽によって誰にでも手にできる能力です。
効率よく知識を増やす3つのコツ
1.王道から解いていく
「定番」「ロングセラー」など。
ジーンズ→リーバイス501。
王道を知ることでセンスアップに必要な知識が手に入る。
2.今、流行してるものを知る
「雑誌」がオススメ。ネットもいいが雑誌は精査された情報が載ってる。男性誌、女性誌、経済誌、ライフスタイル誌など。
3.「共通項」や「一定のルール」を考える
分析したり解釈したりすること。
・共通項の例
お店→入りやすいお店は「床が暗い色」「入口が高すぎない」など。
・一定のルールの例
床が暗いのは汚してしまう心理的ためらいがうまれてしまう。なので顧客が入りやすいように暗い色にしてるなど。→分析すること
日常の工夫で、思い込みの枠を外す
センスを磨くには、知識を集めることと客観的になること。逆に言うと不勉強と「思い込み」はセンスアップの敵になる。
知識は得ようと努力するが、思い込みは無意識なのでやっかいです。
思い込みを外す方法はいつもと違うことをする。
・見たことない雑誌を見る
・見ないテレビをみる
・話さない人と話す
・お風呂の浴槽を逆側に入ってみる
小さなことでOK。
あたりまえを意識し、違うことをやればいこにルーティンに取り囲まれているか気づく。いつもと違う行動で感じる力を育てる。
まとめ・感想
センスは知識。「普通」を知り、「客観性」を身につける。そのためにはいつもと違う行動をする。
ぼくもセンスのない人間です。周りはわりとセンスがいい人が集まっているのでいつも嫉妬しています。例えば飲食店でバイトしていたとき。デザートを皿に盛りつけるという作業でも、一番センスのない盛り方をしてコンプレックスを感じていました(笑)
しかしこの本を読んで思うことは、知識さえあればセンスある盛り方ができたなと思います。裏を返せば知識さえあればセンスはカバーできる。
「センスがないから」と諦めてきましたが、今一度勉強してセンスを磨いていけばぼくのような凡人でも十分センスを出せると勇気をもらいました。センスにコンプレックスを感じてるあなたも、この本を読んでセンスコンプレックスから脱出しましょう。
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