カンブリア宮殿・餃子ブーム!「餃子革命」の回から学べる事

こんにちは。

今回はカンブリア宮殿の「餃子革命」の回から学べる事をご紹介していきたいと思います。

餃子ブームを牽引するマシン「餃子革命」

現在の餃子ブームになくてはならない機械がある。

それが「餃子革命」

自動で餃子を作るマシンである。

東亜工業という小さな町工場が作っている機械。

値段は1番安くて138万円。

この機械のすごいところは一台一台オーダーメイドで作られている。

お店によって餃子の大きさ等が違うためそのお店に合う型で機械を製造している。

餃子革命は焼き面がフラットになり表面が綺麗にパリパリになる事によって味も味も安定する。

餃子革命が解決した問題

餃子はブームだが、問題点がある。

まず仕込みにかなりの時間がかかる。

人間の手で餃子を作ると慣れている職人でも1時間で200個程度しか生産できない。

大量生産できないので個人店では品切れするリスクが高い。

そして人間の手だとどうしても大きさに誤差が出てしまうため新人には作れない。

なので慣れている人がひたすら餃子を仕込むため時間、労力、人件費がかかる。

餃子革命はその問題点を解決した。

まず餃子革命では人間の手では1時間に200個程度のところを、約5倍の1000個程作る事ができる。

安定した大きさで生産できるので新人でも作れる。

これによって大量生産ができ、人件費も大幅に削減する事が可能になる。

餃子革命によって救われたお店

とある店では人件費がかさんで廃業に追い込まれていた。生餃子専門店だったのだが機械を導入した事によって、人件費も削減でき見事な復活を果たした。

あるお店は先代が一人で経営していた。

高齢で引退した事によって廃業に追い込まれていた。

しかし機械を導入した事によって味も落とす事なく見事に復活を果たした。

大量生産が可能になった事により、スーパー等新たな販路も開拓できた。

人件費は飲食店の永遠のテーマだが、自動化する事により復活できるお店が増えそうだ。

大手飲食店も餃子革命によって新たな道筋を発見した。

磯丸水産である。

磯丸水産は海の家をモチーフとした居酒屋で現在121店舗程あるが、拡大戦略も頭打ちの状態だった。

そこで餃子革命を導入し、餃子専門店という新たな境地を開拓した。

バイト中心の店舗であるが、餃子革命の機能によって大きさや味がブレる事なく提供できる。13種類の餃子を武器に経営しており2年で13店舗まで拡大。

最終的には50店舗を目指す業態に一役買っている。

ちなみに導入店舗は、多少の違いはあるもののほとんどのお店が1〜2年で機械の元が取れるそうです。

餃子革命を製造している会社

餃子革命を開発した会社は東亜工業という小さな町工場。

創業56年、従業員43人で餃子の機械だけを作り続けている。

現在は餃子専門店やラーメン店、冷凍食品会社と取引をしており国内シェアは60%。

餃子革命は現在6300台売れている。

社長は2代目。自称日本一餃子を食べている男として年間100件以上のお店で餃子を食べている。

餃子にかける情熱は誰にも負けないだろう。

餃子革命を開発した経緯

餃子革命を製造している東亜工業は現社長の父(元々は自動車メーカーのエンジニアだった)が創業した。

勤めていた自動車メーカーが倒産し、優秀なエンジニアと一緒に創業して当初は自動車部品の下請けとして部品を製造していた。

現社長いわく、元々内に秘めた強い思いがあり自分の作ったモノで世の中に認めてもらいたいと様々なものを作っていた。

ある時、たまたま入った中華料理屋の大将との会話が餃子革命を製造するキッカケになった。

餃子を仕込んでいる大将に「大変そうだね」と声をかけた。

大将は「朝早く出てきて餃子を仕込んで、夜も餃子を仕込んで一日中餃子を作っている。夜も遅く大変」との事。

そこで自動車部品の技術を応用すれば餃子を作る機械ができると思いつき、餃子革命の製造にとりかかった。

バイクのマフラーを作る金型の技術を応用して開発に取り掛かる。

6年の試行錯誤を経て完成。

自社製品を作る夢を叶えた。

すると自動車部品の製造をやめて餃子マシン一本でいくと決断。

まずは機械を電子レンジの大きさにする事にとりかかった。

改良を重ね電子レンジ並みの大きさにしたが売り上げは低迷。

経営者がエンジニア過ぎて営業が下手だったからだという。

その後病に倒れ、息子である現社長が後を継ぐ。しかしリーマンショックで商品はまったく売れなかった。

窮地に立たされた社長は意外な才能を発揮する。

ピンチをなんとかしようと作ったのが「浜太郎餃子センター」という餃子レストラン。

お店にプロの店舗経営者を実際に呼んで、商談できる「自社製品を売るアンテナショップ」を作った。

実際に厨房も見て頂く事で説得力が増した。この戦略は見事に当たり、浜太郎の開店後から会社の売り上げは急上昇していった。

営業が下手なのは理解していたので機械の良さを知ってもらうため「見て」「味わって」「体験」してもらう考えからこのアンテナショップを作った。

今後の展望

今イギリスで餃子の人気が出ている。

実際にイギリスの餃子店も餃子革命を導入している。最初は手で作っていたがたまたまホームページで見つけた餃子革命を購入し、現在ではランチ時に150名のお客様が来店する人気店になっている。

他にも世界42ヶ国で東亜工業の機械が使用されている。

今後も餃子一筋で経営していく。

今回の放送で学んだ事

  • 顧客の悩み改善

人の手だと時間がかかり、人件費もかかってしまうという顧客の悩みを見事に解決した機械だから高い製品でも売れたんだと思います。

  • 時代の流れに乗っている

最近では店舗の自動化が進んでいます。ひと昔前では自動化は否定されていたのですが、時代の流れが自動化に流れているので顧客もスムーズに受け入れる事ができるのでしょう。

  • 内に秘めた強い思い

人は与えられた言われた事よりも「自分でこれがしたい」という内発的なモチベーションの方が成功するというデータがあります。今回もまさにそうで先代の社長の「自分が作った物で世の中に認められたい」という欲求のみで動いていたようです。この強い思いが成功する要因だったのでしょう。

  • 常識にとらわれない

元々は自動車部品を製造していたのに、餃子に目をつけて機械を作ってしまう。普通であれば「ウチは自動車部品メーカーだから」といって、思いついてもやらないはず。こういった常識から外れた事も貪欲にやるべきですね。

  • 一点突破

前田裕二さんもよく仰ってますがビジネスは一点突破。普通であれば自動車部品も作りながら経営してくのがリスクも少ないと思うのですが、餃子マシンのみで経営していくという決断は凄いと思います。この一点突破は見習わなければいけないですね。

  • 自分たちの弱点を受け入れた

自分たちが営業が上手くない事を受け入れた事によってアンテナショップというアイデアが生まれたのだと思う。通常であれば営業力を伸ばすという発想になると思うのだが、弱点を受け入れる事によって新たな発想が生まれるのは見習わなければなりません。私も変なプライドがあるので弱点は認めたくないと思ってしまいがちですが、潔ぎ良さも大事ですね。

以上が今回の放送で私が学んだ事です。
私自身、今仕事で伸び悩んだりしてますが参考にする事が多かったです。
私と同じ環境にいる方等は参考にしてみてください。

ちなみに私は家ではテレビを観る時間があまりなく、移動中などに観てインプット作業しています。

Tverというアプリは民放の番組が無料で拝聴でき、約1週間分は見放題なのでおススメです。

あまり時間がとれなくてテレビを観る時間が無い方は是非お試し下さい。

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