ガイアの夜明け〜バーベキューの回〜 から学ぶ事

こんにちは。

今回はガイアの夜明けの「駅前手ぶらでバーベキュー」のから学ぶ事を記事にしていきます。

今またアウトドアのブームがきています。

今から20年以上前の90年代は、第一次バーベキューブームでした。当時の若者は週末にこぞってバーベキューを楽しんでいました。その当時の世代が中高年になり、今またバーベキュー場に顔を出すようになっています。

サーフィンも楽しめる駅前のバーベキュー場

東京の品川区の大井町駅前にはユニークな施設があります。その名は「スポル品川大井町」だ。ここではボルダリングやサーフィンなどオリンピックにちなんだスポーツも体験できます。食材も持ち込み可能で手ぶらでバーベキューができる。バーベキューは遠くまで行かなければいけないデメリットがあったが駅前に作る事によって気軽に来場できるようになった。

車を持ってない世代も増えている中、気軽に来れるのはポイントが高い。ただのバーベキューではなく、スポーツも楽しめる施設なのでバーベキューとアウトドアを結びつけた新しい施設だ。

この施設は「デジサーフ」という会社が経営しておりコンピュータシステムの会社でデジタルとアウトドアを融合した会社だ。社長は元サーフィンやスノーボードの選手の経験もある高橋社長。アウトドアを知り尽くした人物である。

閑散時のスキー場を名所に

長野県の「佐久パラダスキー場」夏はゲレンデを遊び場にしているスキー場だが、集客力が弱かった。来場されても滞在時間が短く、客単価が上がらない状態。

そこでデジサーフの高橋社長に経営の相談の話が持ちかけられた。

スキー場にテントを張りバーベキューを楽しんでもらうという策を提案する。旦那さんはアウトドア用品を購入したがるが、数千円で借りれるとなると安いと感じる。そして必然的に客単価が上がるとう考え。スキー場は温泉や遊び場もあるので元々のポテンシャルが高いので集客はできると考えていた。

テントやバーベキューの機材はデジサーフが提供し、スキー場は場所だけ提供する。売り上げは折半。

更にキッチンやシャワーが付いているトレーラーハウスを導入。こちらは車輪を付けて動かす事ができ設置も自由自在なので、夏場のスキー場にはうってつけ。

そして実際に佐久パラダでバーベキューの体験会を実施。

神奈川県から来た3人家族がトレーラーハウスのデッキでバーベキューを体験する。

その他の場所ではテントを張り、「デイキャンプ」を実施。手ぶらでバーベキューができると聞きつけて3世帯家族がご来場。バーベキュー用品一式を揃えるのにお金がかかるという悩みがあったが、こちらではテント、バーベキュー用品一式合わせて3時間で1万584円と納得の金額。

テントを拠点にする事でその他のアトラクションも自由に使える。

こちらのデイキャンプを実施して、滞在時間は約3倍。客単価は約2倍になった。

都心にない自然を肌で感じたい人たちが増えている。その人達向けの「手ぶらのキャンプ場」を目指す。

荒れたビーチに集客を

高橋社長が次に目を付けたのが大阪府泉南市にある人工のマーブルビーチ。

向かいには関西国際空港や淡路島が見れる好立地だが財政難でビーチの隣は草が生い茂っており放置状態の荒地。

こちらに特注の白いトレーラーハウスを20台並べて海を眺めながらバーベキューを楽しむ場所を目指す。宿泊もできるようにする計画。イメージは地中海。

都心からの来場をターゲットにしている。

高橋社長いわく「単なるホテルを作っても観光地が無いと行かない。そこで海岸を見ながらバーベキューができる体験があると来る」との事。

バーベキューは地方を活性化させる潜在能力を持っている。

アウトドアブームにのるアルペン

アルペンは今年世界最大級のアウトドア専門店をオープンした。

10万点ものアウトドア用品を取り揃えている。

1番人気はテントを実際に組み立てられる体験コーナー。多い時は4時間待ちの状態も。

ひとりキャンプブームにも対応した商品も売れている。

実際にひとりキャンプ用品は即完売だそうだ。

アルペンがキャンプ専門店を出店したのは昨年から。現在は4店舗まであるという。

そもそもスキー専門店だったのだがスキーブームの終焉により業績は悪化。約350人ものリストラをしている程だった。

そこで二十軒さんという若きリーダーに白羽の矢がたった。

二十軒常務は元々企業の経営コンサルタントとして働いていたが5年前にアルペンに招かれ、「脱スキー」の大改革を行いアウトドアに舵を切った。

アルペングループは同族企業のため、意見が偏りがちなのを「外からの血が必要」とアルペン社長がスカウトして二十軒常務が入社した。

東京にアルペンの新店舗をオープンし、売り上げも好調だ。

キャンプをブームで終わらせまいと、二十軒常務はファミリー層を取り込みたいとキャンプ場に直接趣き、リアルな意見を聞きに行く。

ここで得たヒントを活かし、家族でキャンプを楽しんでもらおうとイベントを開く。

親子限定で10組を招き「親子で作るキャンプ料理」をメインとしたイベントだ。

ダンボールで即席の燻製機を使用したり、親子での会話が増えるような料理を作る。

イベントは成功。子ども達にキャンプを楽しんでもらう事で未来にもつながる。

アウトドアをブームで終わらせずに文化にして、楽しみ続けてもらうという思いが二十軒常務の原動力である。

この放送で得た学び

①顧客の悩みを解決する

バーベキューやアウトドアに興味のある人は多い。しかし道具を揃えたり、キャンプ場へ行ったりと気軽にできない事が問題点だった。車も無い世代も増えてきている点も問題だった。

デジサーフはその点を解決できるように都心に作ったり手ぶらでできたりと悩みを解決できる施設を作った。

②行く理由を作り、体験を売る

スキー場でもビーチでもそうだがアトラクションやホテルだけではなかなか集客が難しい。

そこにバーベキューやキャンプを付けていくつも楽しめるポイントを作り、更に体験を売る事によって顧客が来る「理由」を作った。

これは現在の「モノ消費」から「コト消費」の流れに乗っている。

③改革に踏み切る

アルペンは元々、スキー専門店で創業していた。しかし時代の流れから業績が悪化していった。そこでスキー専門店にこだわる事なく、アウトドアブームに乗って思い切った改革をした。

通常ではなかなか踏み切れない決断だが恐れず改革に踏み切った決断は素晴らしい。

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